ご存じの言葉に善玉菌や悪玉菌があります。乳酸菌やビフィズス菌などに代表される善玉菌は食べ物を分解するほか、腸に集中している免疫力を活性化させるなど、健康に役立つ働きをします。大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌は、たんぱく質を腐敗させて毒素を発生するなど、病気のリスクを高めます。しかし悪玉菌は、善玉菌が排除できなかった病原菌を撃退することもあります。
この二つに加えて、腸内細菌で一番多いのが日和見菌です。日和見菌はその名前のとおり、腸内で善玉菌が優勢の場合は善玉菌の味方となり、悪玉菌が優勢の場合は悪玉菌を応援します。善玉菌:悪玉菌:日和見菌は2:1:7の割合となるのが理想的だといわれています。しかし加齢や乱れた食習慣などによる影響で、理想的な腸内環境を保つことは難しいのが現実です。
