こちらでは胃腸内科について説明します。
胃カメラ、大腸カメラの検査は専門医が安全にかつ麻酔を使用し苦痛の無いように安心して検査を受けていただきます。日帰りの大腸ポリープ切除術にも対応しております。衛生面にも気を遣い、最新の自動洗浄器で内視鏡を洗浄するので衛生面も安心です。
また、ピロリ菌に関する相談にも対応しています。過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病などの特定疾患の患者さまも多数、専門的に診察させて頂いています。
もちろん一般的な腹痛、便秘、下痢の患者さんも多く受診していただいています。
当院では内視鏡専門医が安全かつ苦痛なく内視鏡検査を受けていただきます。検査時には通常静脈麻酔を使います。
8時20分より検査を施行しているので働いている方にとって時間的な負担を軽減します。
内視鏡はオリンパス製の最新機種(290シリーズ)を導入しています。1例ごとに内視鏡洗浄機で洗浄し衛生面にも気を遣っています。
大腸内視鏡は当院では空気の代わりに炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスの特徴は空気の約200倍吸収されやすいので「検査後におなかが張って苦しい」ということがない利点があります。
大腸内視鏡検査でポリープが見つかった際はその場で切除することまできます(大きさ、個数などにもよりますが)。 通常は入院の必要もありませんが、入院の希望のある方は連携病院に1〜2泊の入院はできます。
エコー検査は胃カメラの検査とセットですることが多い検査です。全く痛みもなく肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓、膀胱、前立腺、子宮など多くの情報を短時間で得ることができます。
また頸動脈の血栓(血の塊)甲状腺、乳腺などの病変も同定できます。ベテランの先生から「おなかに聴診器を当てるように。」と指導されましたが、現在では、私はおなかの異常を疑うとまずエコー検査をします。
エコーは非侵襲的で検査医のスキルによっては、かなり細かい病気まで発見できる非常に優れた医療機器です。
ピロリ菌は胃の粘膜に生息するらせん状の細菌です。様々な研究から胃潰瘍、胃炎、胃癌に深く関わっていることが明らかにされました。
子供の頃に感染し、一度感染すると除菌しない限り胃の中に住み続けます。胃液は強い酸性で、通常の菌は胃の中で生息できませんがピロリ菌にとってはそれが最適なのです。
ピロリ菌の除菌により、関連する病気が改善することがあります。日本人のピロリ菌感染者は約3500万人いるといわれています。ピロリ菌の感染者のすべてに除菌療法を受けるように強く勧められています。
ピロリキンの有無は採血、便、検尿、内視鏡検査、呼気テスト等で調べることができます。
1週間、薬を飲む除菌治療で約9割の方がピロリ菌除菌に成功します。
ただし、とり肌胃炎などほぼピロリ菌が100%存在するような胃粘膜を持つ患者で、何度ピロリ菌の検査してもピロリ菌が出てこないことがあります。 そのような方の多くは、胃の中以外の細菌がいる方もいらっしゃって「ピロリ菌がいそうだなぁ」と思って検査してもピロリ菌は検出されません。 この場合がヘリコバクター・ハイルマニイ菌という細菌を持っていることが多いです。
ハイルマニイ菌とはピロリ菌の親戚のようなものです。 問題はハイルマニイ菌を検査できる施設は極めて少なく、現在は国立感染症センターの先生にお願いして調べていただいています。 ピロリ菌が胃癌の原因になるのに対して、ハイルマニイ菌は胃リンパ腫の原因となるといわれています。