リーキーガット症候群(腸漏れ)
リーキーガット症候群という言葉を聞いたことがありますか?恐ろしい症状をいくつも引き起こす症候群で、腸に穴が開くのが始まりとされています。腸はもともと粘膜で覆われて保護されているのですが、この粘膜が薄くなってしまい穴が空いてしまうことがあります。腸に穴があいてしまうことで、本来体内には取り込まないはずの細菌や毒素などの有害物質まで体内に取り込んでしまうことになり、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。これがリーキーガット症候群です。
リーキーガット症候群の症状とは?
・過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などの腸の病気
・腹痛
・肥満
・子宮筋腫や更年期障害など女性器系の病気
・花粉症や食物アレルギー、喘息やアトピーなどアレルギー系の症状
・口臭や体臭の悪化
・頭痛や発熱
・慢性的にストレスを感じる、統合失調症やうつ病、自閉症など
たん白質の摂取が少なく、糖分の摂取が多いと腸内の善玉菌が減り悪玉菌が増えると、腸内の栄養が悪化する。悪玉菌は水銀をため込む性質があり、水銀がたん白質分解酵素を阻害して、ペプチドが作られ、これがさらに腸壁を傷つけ、血中に吸収される。他方、必須ミネラルなどの栄養素の吸収が妨げられる。重金属・有害ミネラル(水銀・鉛・ヒ素・カドミウム)など汚染があると、イースト・カンジダなどの微生物が寄生する可能性もある。さらに抗生物質長期投与があると、腸内細菌叢が悪化して、腸壁が薄くなり腸管免疫が十分に働かない状態で、異物や生物が腸壁を用意に貫通する状態ができる。これを腸(gut)が漏れる(leak)状態で、「leaky gut syndrome(リーキー・ガット・シンドローム)」略して「LGS」といい、細菌が血中に移ることから、「「LGS」の血液検査では、血清中の「Alkaline Phosphatase(アルカラィン・フォスファティス)(日本語読みアルカリホスファターゼ 略号:ALP」の濃度が上昇する場合がある。ALPには、肝臓、腎臓、骨芽細胞、胎盤や小腸の5つの臓器からの壊死や破壊に伴う修復活動として細胞再生が行われており、これに伴ってALPの合成亢進が行われ、血中への放出が進んだもので、アイソザイム検査で小腸由来のALPが上昇すると考えられる。
また、リーキーガット症候群の原因として遅延型アレルギーが関与している可能性もあります。
治療としては、食生活の改善が何よりも大切です。 腸は当然、食べたものの影響を大きく受けます。そのため腸管の粘膜を傷める原因となる砂糖食品や食品添加物、イースト食品、不要な医薬品などを控え、これ以上リーキーガットが進行しないようにすることが大切です。
よく強調されるのは、食物をよく噛まないと、消化が悪くなり「リーキィ・ガット症候群」になりやすい。これは食物アレルギーの原因になるとも言われているので、よく咀嚼をすることが大切であると言われている。最近、アレルギー、慢性蕁麻疹や湿疹の患者が増えているので、まずよく噛むことである。
ストレスのたまらない生活を送り、食事をできるだけ規則正しくしても症状が治まらない場合は、腸内環境を整え腸内フローラ移植(便移植)という治療の選択肢もあります。